
李燕学部長
立命館アジア太平洋大学(APU、大分県別府市、出口治明学長)は12日、来年4月に開設を予定している新学部の概要を発表した。「アジア太平洋学部」「国際経営学部」に次ぐ第3の学部として開設するのは「サステイナビリティ観光学部サステイナビリティ観光学科」。入学定員350人で、サステイナビリティと観光を学べる国内初の学部となる。
APUは2020年に開学。外国人留学生比率が全学生数の45.4%を占める国際大学で、94カ国・地域の学生が学んでいる。現在までに世界161カ国・地域に卒業生2万人以上を輩出している。
出口学長はサステイナビリティ観光学部の理念について「サステイナブルであるものは観光であり、観光はサステイナブルである」と説明。米山裕副学長・教授は「APUは、圧倒的な多文化協働学修環境の実現により、実践力のあるグローバル人材を育成してきた。新学部で持続可能な社会の実現に向けての人材育成も行い、中長期計画APU2030ビジョン『APUで学んだ人たちが世界を変える』を実現したい」と述べた。
学部長に就任する李燕副学長・教授は、新学部の特徴について「世界12カ国・地域出身の多様な専門性を持った教授陣が、『環境学』『資源マネジメント』『国際開発』『地域づくり』『社会起業』『データサイエンスと情報システム』『観光学』『ホスピタリティ産業』『観光産業』の九つの専門科目群を担当する」と紹介。その上で「サステイナビリティ観光学部の開設により、『地球規模の環境問題』『グローバリゼイションによる地域文化の消滅と格差問題』『持続可能でない現在の社会・経済の仕組み』という三つの社会課題解決の使命を果たしたい」と強調した。
李燕学部長