手ぶら、体感が”売り”
熊本県上天草市に10月12日、観光交流施設「ミオ・カミーノ天草」がオープンした。「手ぶらで来て、その場で体感できる」のが”売り”で、市の新たな観光スポットとして注目されている。
指定管理者の九州産交ツーリズム・シークルーズ共同企業体が運営する。8日に落成式があり、関係者がテープカットをして完成を祝った。
ミオ・カミーノは、スペイン語のミオ(私の)とカミーノ(道)を合わせた造語。鉄骨平屋1220平方メートルの建屋と広場、バーベキュー施設などを備えている。
バーベキューについては「手ぶらで来て、肉や魚介、野菜など上天草の旬の食材がその場で選べ、食べられる」という。雨天時や冬シーズンでも利用でき、最大150人の団体客も受け入れ可能。
ショッピング機能も充実。地元産品の販売コーナーや、市内事業者が一定期間の試験販売ができる「ポップアップストア」も併設する。また、プレイゾーンでは船によるイルカウォッチングやシーカヤック、ダイビングなどもできる。ボルダリング施設もある。
共同企業体は「観光の来訪はもちろん、修学旅行などの学校行事、パーティーなど団体での利用も見込んでいる。近隣のリゾラテラス天草やわくわく海中水族館シードーナツなど既存施設とも共存し、地域全体の活性を目指す」と話している。
上天草市の観光入り込み客数は年間186万人ほど。