滋賀と京都を結ぶ「琵琶湖疏水通船」、67年ぶりに本格運航を開始


 滋賀と京都を結ぶ「琵琶湖疏水通船」が、67年ぶりに本格運航を開始する。

   滋賀県大津市が参画する琵琶湖疏水船魅力創造協議会は、2月1日から67年ぶりの本格運行となる「琵琶湖疏水通船」乗船チケットの予約受付・販売を開始しました。

「琵琶湖疏水通船」は、明治23年に造られた貴重な産業遺産「琵琶湖疏水」を活用し、沿線の大津・山科・岡崎地域の更なる活性化に結び付けることを目的とした「琵琶湖疏水通船」事業として、3年にわたる試行事業の結果、「明治150年」の節目となる平成30年春に、いよいよ67年ぶりの本格運航を開始します。

   船上からは、「日本最初の鉄筋コンクリート橋」や、トンネルの出入口に掲げられた伊藤博文や山縣有朋ら明治の元勲が揮毫した扁額、桜や紅葉など四季折々の風景を望むことができ、同乗するガイドの案内のもと船旅を楽しめます。

   なお、大津乗降口の周辺では、日本天台三総本山の長等山三井寺における桜のライトアップなどのイベントが開催されます。

■琵琶湖疏水の概要
 京都への飲料水の供給と灌漑、水運、発電を目的として、明治23年(1890年)に造られた流水運河。運河の造成は、日本人だけの技術で資材などの困難を克服し、明治中期における日本土木技術の確立を示すとともに、天然の湖にはじめて人工的変革を行ったものとして画期的な事業といわれている。琵琶湖から取り入れられた水は、工事中もっとも困難を極めた長等山トンネルを通って京都市山科区で地上にあらわれ、再びいくつかのトンネルを抜け、京都市左京区の蹴上(けあげ)、そして鴨川、宇治川へと流れる。最寄駅は京阪電鉄三井寺駅。

■大津市の概要(URL:http://www.otsu.or.jp
 琵琶湖の南西に位置する滋賀県の県庁所在地。667年に天智天皇が近江大津宮に都を移して以来、びわ湖を支配する要衝として、また東海道の五十三番目の宿場町として栄えてきた。主な歴史文化遺産等は、世界文化遺産の「比叡山延暦寺」や紫式部ゆかりの「石山寺」、かるたの聖地である「近江神宮」などがある。また、近年はJR京都駅から約10分、大阪駅から約30分とアクセスの良さから、ベットタウンとしても栄えている。

■チケット予約受付・販売情報
1 販売開始日
平成30年2月1日(木)~
※運航日程のうち、春シーズン(3~5月)の運航期間分について、予約販売を開始。
※秋シーズン(10・11月)の運航期間分については,8月13日(月)から
   予約販売を開始する予定。
(乗船料金 大津~蹴上間)
         通常期             繁忙期             トップ期
曜日 月木金(平日)  土日祝        桜や紅葉の時期ほか
料金   4,000円         5,000円               8,000円
2 予約方法
 乗船のご予約は、2月1日(木)からインターネット,FAX又は郵送にて受け付けます。
⑴ お申込み先
     ○インターネット   http://www.biwako-sosui.jp/ 
     ○FAX又は郵送    FAX:075-365-7757
     所定の用紙にてお申込みください。申込用紙は、上記ウェブサイトでダウンロード可能なほか、
    パンフレット※に挟み込みのうえ、京都総合観光案内所(愛称「京(きょう)なび」)
  (京都駅ビル2階南北自由通路沿い)等で順次配架予定。
⑵ お問い合わせ
    びわ湖疏水船受付事務局((株)JTB西日本京都支店内)
    075-365-7768(9:30~17:30 土日祝休)※2月1日から電話開通

■琵琶湖疏水通船の乗降口周辺で開かれる大津の観光情報
 ①春のライトアップ「桜の琵琶湖疏水」(3/31~4/15)
   ②三井寺春のライトアップ(3/31~4/14)
  関西屈指の桜の名所である長等山三井寺〔滋賀県大津市園城寺町33〕において1000本の
      ソメイヨシノや山桜がライトアップされる。

 
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