歌舞伎俳優の市川海老蔵さんは2月20日、東京都千代田区の都道府県会館で、今夏から長野県山ノ内町で植樹活動を始めると発表した。プロジェクト名は「ABMORI(エビモリ、海老蔵の森)」。6月1日には一般からも参加者を募り、志賀高原の0.3ヘクタールの土地に1万本植樹する。
海老蔵さんは、昨年の猛暑日に、近年の異常気象や空気が汚染されていることを気にしてブログに「なにかできないかな」と書いたところ、「読者から『海老蔵の森を作ったら』と言われた」ときっかけを明かした。妻でフリーキャスターの小林麻央さんに相談したところ、以前植樹活動について取材した宮脇昭横浜国立大学名誉教授を紹介された。
また、海老蔵さんが森作りに興味を持っていることを知った元観光庁長官で長野県観光戦略アドバイザーの溝畑宏氏が、阿部守一長野県知事と武節義孝山ノ内町長を紹介し、本プロジェクトがスタートした。
海老蔵さんはすでに宮脇氏らと共に植樹を経験。熱心に植樹する姿に宮脇氏は感動したと語った。
「おいしい空気を吸いたいし、すがすがしい春夏秋冬を過ごしたい。せめて日本はそういう状況が長く続くような国であってほしい。理想だが世界に広められたらいい」と海老蔵さんは力強く語った。
6月1日の植樹は参加費無料。4月からJTBのホームページで申し込みを開始する。
歌舞伎俳優の市川海老蔵さん=左から3番目=が2月20日、阿部守一長野県知事=同2番目=らとともに植樹プロジェクト「ABMORI(海老蔵の森)」の発表を行った