津軽海峡の風景やバーベキューを楽しむ 観光列車「ながまれ海峡号」が人気


途中駅で地元の立ち売りも

北海道新幹線の開業により旧JR江差線を引き継いだ第3セクター・道南いさりび鉄道(本社=北海道函館市)の列車を使った観光列車「ながまれ海峡号」の今季(春~秋)のツアーが5月から始まった。

日本旅行北海道が2年前から始めたもので、初年の2016年には、観光業界が表彰する鉄旅オブザイヤーのグランプリにも選ばれ、注目のツアーとなっている。

函館―木古内間(41.2キロ)を4時間かけて往復。途中駅のホームで地元の海産物を中心としたバーベキューや食べ物が提供され、車内でも名物のスイーツやワインなどが楽しめる。海岸線をゆっくり走る列車からは、津軽海峡の風景や時期によってはイカ釣り船のいさり火、函館の夜景も堪能できる。

毎回の定員は最大40人で、今季は10月末まで12回実施する。料金は席により1人(大人)9800円から1万1800円まで。事前に予約が必要。

「ながまれ」は、道南地方の方言で「ゆっくりして」「のんびりして」の意味。このツアーを企画した日本旅行北海道の永山茂室長は「携わって4年になるが、単なるビジネスではなく、地域創成の考えで取り組んだ。地元との共同作業で特色あるツアーをつくることができた」と振り返り、「全国で最も貧乏な観光列車かも知れないが、車窓からの眺めは5本の指に入る。のんびり走る列車で新幹線とまた違った景色や地元のおもてなしを楽しんでほしい」と話す。

5月に実施した2回のツアーには約60人が参加。夏に向けて全国からの予約が増えるという。ローカル線だからこそできる特別な観光列車。地域の知恵と熱意で着実に人気の輪を拡げている。


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