沖縄県と沖縄観光コンベンションビューロー(OCVB)は、沖縄リゾートウエディングの新たな市場として、香港市場を開拓する。香港で沖縄旅行が人気となっていることなどを背景に、香港のカップルの挙式を沖縄に誘致する。プロモーション活動の一環として、2月中旬に香港で開催された見本市「香港バレンタイン・ウエディングエキスポ」に初出展した。
沖縄県は、国内リゾートウエディングの挙式数が全国1位で、近年は海外からの誘致に取り組んでいる。香港から沖縄への観光客数は、香港〜那覇間に香港エクスプレス航空のチャーター便が就航した効果などにより07年に約1万人、08年には定期便が就航し、約3万人に大幅に増加した。リゾートウエディングの誘致には好機となっている。
初出展した見本市の沖縄ブースでは、沖縄のリゾートウエディングや沖縄ブライダル関連企業のパンフレットなどを配布したほか、香港の旅行会社の沖縄ツアーのパンフレットも設置した。沖縄リゾートウエディングと沖縄観光のPR映像も放映した。
沖縄県やOCVBでは、今回の出展をきっかけに、「リゾートウエディングデスティネーションイコールOKINAWA」のブランドイメージを確立し、香港から誘客を促進したい考えだ。
OCVBでは「見本市の沖縄ブースには、2日間で約600人が訪れ、挙式を控えた真剣なカップルでにぎわった。料金や内容について具体的な質問が相次ぎ、沖縄リゾートウエディング、沖縄観光への関心の高さを実感できた」と話している。
香港見本市での沖縄ブース