沖縄ホテル(那覇市)は6日、4月2日から当面の間、休業措置を取ると発表した。新型コロナウイルス拡大に伴い、売り上げは例年の約2割ほどにとどまり、1都3県の緊急事態宣言が継続されるなどの現況を勘案し、今回の措置となった。
同館は、1941年に沖縄県初の観光ホテルとして開業。過去には皇室や国賓に利用され、太平洋戦争で焼失したが、51年に現在の同市大道に再建した。
近年は修学旅行やスポーツ合宿などで多く利用されていたが、新型コロナの影響を受け団体旅行の利用が大きく減少。昨年の緊急事態宣言発令時にも1カ月半ほど休業していた。約30人の従業員は他の観光関連企業に出向させるなどして、雇用を維持している。