静岡県伊豆の国市、秋田県横手市がそれぞれ策定した歴史まちづくり法に基づく歴史的風致維持向上計画が11日、国土交通相などの関係主務大臣に認定された。地域の歴史的な風情、情緒を生かしたまちづくりに関して国の支援が受けられる。計画の認定数は全国で68市町となった。
伊豆の国市の歴史的風致維持向上計画では、世界文化遺産「明治日本の産業革命遺産」の構成資産でもある韮山反射炉、国指定重要文化財の江川家住宅などを含む約200ヘクタールを重点区域に設定。韮山反射炉の保存修理、江川家関係資料の収蔵施設の整備などの事業を進める。
横手市の歴史的風致維持向上計画は、重要伝統的建造物群保存地区の増田地区を含む南部重点区域約412ヘクタールのほか、北部約436ヘクタール、西部約59ヘクタールが重点区域となっている。建造物の修理事業、伝統行事の担い手を育成する事業、観光振興への情報発信や映像作成の事業などを行う。
歴史まちづくり法で計画が認定されると、社会資本整備総合交付金(街なみ環境整備事業、都市公園等事業、都市再生整備計画事業)による補助、税制の特例などの支援措置が受けられる。