楽天が12日発表した楽天グループの09年12月期(09年1〜12月)決算で、楽天トラベルを中核とするトラベル事業の売上高は前期比19.3%増の193億2千万円だった。営業利益は同17.9%増の88億100万円。景況感の悪化などから大手旅行会社の取り扱いが低調な中にあって、予約泊数も3千万泊を突破するなど好調さを示す結果となった。
一般の旅行会社の取扱額にあたる予約流通総額は前期比17.2%増の3051億円、予約泊数は同11.0%増の3057万3千泊。
30%台後半から50%台まで、時期ごとにばらつきの合った営業利益率は、販促費投入の平準化により年間を通じて40%台となった。
第4四半期(09年10〜12月)は、売上高が前年同期比17.6%増の51億5700万円、営業利益が同4.6%増の23億7800万円だった。予約流通総額は同16.6%増の749億円。予約泊数は771万泊だった。
予約流通総額は、国内・海外宿泊施設予約のほか、海外航空券、楽天バスサービス、国内・海外ダイナミックパッケージ、レンタカーの各予約サービスの実績を含んでいる。
楽天グループ全体の09年12月期の連結決算は、売上高が前期比19.4%増の2982億5200万円、営業利益が同20.1%増の566億4900万円、経常利益が同23.3%増の548億9千万円。