東武トップツアーズが11日に発表した2016年度12月期決算は、営業収益が195億2900万円(前年比3億5300万円増、1・8%増)、当期純利益が3億6300万円(2700万円減、6・9%減)と増収減益となった。取扱高は1419億2千万円(17億5100万円減、1・2%減)、営業利益は7億4600万円(4億100万円減、34・9%減)、経常利益は10億6600万円(3億1600万円増、42・1%増)だった。
前年数値には、トップツアーとの合併前の東武トラベルの15年1~3月の決算数値が含まれておらず、その影響額を反映した場合、取扱高は90億9700万円減、営業収益は6億3900万円減、営業利益は1200万円減、経常利益は7億1900万円増、当期純利益は15億3800万円増となる。
国内旅行は取扱高が1026億3400万円(5億9500万減、0・6%減、影響額反映値62億7100万円減)、営業収益が133億9800万円(1億200万円増、0・8%増、4億9600万円減)だった。
団体旅行は、MICE事業が好調に推移した半面、一般法人や教育旅行が不振で、収益率改善効果があったものの、統合効果を考慮した場合、前年より減収。個人旅行も、昨年3月の北海道新幹線開業、4月の同社企画商品「FEEL」の新規展開などのプラス要因があったが、オンラインエージェントのシェア拡大や航空会社の直販化の流れの影響により、前年実績を下回った。
海外旅行は取扱高が302億900万円(20億9600万円減、6・5%減、34億3300万円減)、営業収益が36億7600万円(2億1600万円減、5・6%減、3億4200万円減)。リオオリンピック・パラリンピックへの送客があったものの、前年の大型団体受注の反動の影響が大きく、全体としては前年実績を下回った。
訪日旅行は取扱高が63億8900万円(5億3800万円増、9・2%増、4億9900万円増)、営業収益が12億6600万円(1億9400万円増、18・1%増、1億9千万円増)。国、地方自治体の訪日招致事業やクルーズの受注が好調だった。