東急電鉄、東急線各駅の券売機でのキャッシュアウト・サービスを開発開始


 東急電鉄は、東急線各駅の券売機でのキャッシュアウト・サービスの開発を始めた。2019年春のサービス提供開始を目指す。

 当社は、「社内起業家育成制度」の第3号案件として、東急線各駅の券売機(※1)で銀行預金の引き出しができるキャッシュアウト・サービス(※2)(以下、本サービス)を、株式会社横浜銀行、株式会社ゆうちょ銀行、GMOペイメントゲートウェイ株式会社の協力のもと開発します。本サービスは、横浜銀行とGMOペイメントゲートウェイが開発した「銀行口座と連動したスマホ決済サービス」の仕組みを活用するもので、2019年春のサービス提供開始を目指します。駅の券売機におけるキャッシュアウト・サービスは、日本初の取り組みです。(※3)
 本サービスは、スマートフォンアプリで、事前に引き出し金額の申請を行い、表示されたQRコード(※4)を券売機の読み取り機にかざすことで、横浜銀行やゆうちょ銀行など提携金融機関の預金の引き出しを可能にするサービスです。本サービスにより、ATMなどに立ち寄らずに、生活動線上にある東急線各駅の券売機で現金を引き出すことができ、駅の利便性が向上します。また、券売機で暗証番号などを操作する必要がなく、QRコードをかざすだけで引き出せるため、ATMに比べて引き出しにかかる時間が大幅に短縮される見込みです。

2019年春の東急線各駅でのサービス提供開始を目標に、2018年度中に、東急線の一部の券売機で横浜銀行とゆうちょ銀行のスマートフォンアプリを活用した実証実験を実施します。また、他事業者が本サービスの仕組みを活用することによる、東急線沿線以外でのサービス提供についても、検討を進めます。国内では、身近に金融機関やATMなどがなく、現金の引き出しに苦労する地域も多く存在します。生活の中心である駅で現金の受け取りが可能になることで、地域の課題解決に寄与します。

なお、本サービスは、当社の「社内起業家育成制度」の第3号案件で、会員制サテライトシェアオフィス事業「NewWork」、翻訳・ローカライズ事業「YaQcel(ヤクセル)」に続くものです。

当社は、今後も、本サービスに加えて、駅の券売機を活用した新たなサービスの検討を進め、生活の中心である駅の利便性を高めることで、東急線沿線における生活価値の向上に努めていきます。

(※1)世田谷線、こどもの国線を除く
(※2)小売店のレジや自動精算機などで、デビットカードやスマートフォンなどの端末により銀行口座連動型の決済手段を利用することで、銀行預金の引き出しができる仕組み
(※3)特許出願中
(※4)QRコードの商標は、デンソーウェーブの登録商標です

▼利用イメージ

 
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