「観光立国ニッポン事始め」(08年刊)、「観光立国ニッポン、海外に学べ」(09年刊)に続く、「鈴木教授の観光学オピニオンシリーズ」の第3弾。
鈴木勝教授(桜美林大学教授、大阪観光大学名誉教授)が、かつてJTBで、シドニー支店開設次長、北京事務所長、JTBワールド取締役などを歴任した視点から、日本の国際観光について現状分析と提言を行う同シリーズ。「『観光』や『観光産業』に接点を持ち始めた方々、とくに、地方自治体や地域で観光活性化に取り組んでおられる方々や、観光系の大学で学ぶ学生の皆さんに、理論と実践との橋渡しをしたいと考えて執筆した」(同教授)とあって、平易な文体でていねいに書かれている。リラックスして読める。
今回は、序章「観光を取り巻く新たな環境」、第1章「世界の観光を牽引する中国」、第2章「日本における新たな観光産業」、第3章「頑張れ地方自治体」、追補「東日本大震災による観光への影響と復興のシナリオ」という構成。
最新トレンド、現状の問題点を把握、理解するのに最適。
B6判並製、240ページ。定価は税別1900円。発行所はNCコミュニケーションズ(TEL03・3292・8740)。