日産化学工業はこのほど、レジオネラ属菌対策用の除菌・洗浄剤「ハイライトSPA─FC3」を発売した。酸素系製剤の「A剤」と塩素系製剤の「B剤」、そして中和剤の「C剤」の3剤を組み合わせ、配管内などを効率的に洗浄、除菌する。約90分という短時間洗浄が可能で、施設の営業に支障がない。
12キロ入り段ボールに3剤を1袋ずつ詰めた。使い方は、温水を循環させながらA剤を浴槽に投入し、1時間ほど循環運転する。A剤による微細な発泡作用で、循環ライン(ろ過機、配管)に付着しているバイオフィルムを剥離する。
引き続き、B剤を投入し、15分間循環運転を継続する。さらに強力な発泡効果で、はがれかかっていたバイオフィルムを根こそぎ洗浄。バイオフィルムに守られていたレジオネラ属菌などの各種菌類は、有効塩素の働きで除去される。
最後にC剤を浴槽に投入し15分間、循環運転することで、中和処理(pH調整と脱塩素処理)が完了する。環境にやさしい水に戻す。
標準使用の場合、1ケースで水量2トンまでの洗浄が可能。別売りの中和剤や消泡剤を使う必要がないほか、すすぎは1回だけでいいので、余分な水の使用が省ける。
問い合わせ先は、日産化学工業・環境化学品部(TEL03・3296・8040)。