
発表会の様子
日本工学院専門学校(東京都大田区)は7月14日、「コンセプトルーム発表会2021」を同校内のホールで開いた。ホテルオリエンタルエクスプレス東京蒲田(東京都大田区、158室)のコンセプトルームや宿泊プランを学生が提案、実現する産学・地域連携プロジェクトとして実施。2020年4月に新設された同校のITカレッジ情報ビジネス科ホテルコースの1、2年生40人と、秘書・事務コース1年生49人が、12チームに分かれて企画から制作、宣伝、運用などについて発表した。
第1回の発表会は昨年12月に実施。蒲田名物の餃子(ギョーザ)をテーマにした「餃子ルーム」が優秀賞に選ばれ、2~3月に期間限定ルームとして販売された。
第2回となった今回の優秀賞にはホテルコースA班の「タイムトラベルーム」が輝いた。同ホテルのオリエンタルツイン(17平方メートル)を昭和にタイムスリップしたかのようなレトロな部屋に改装し、昔の日本を追慕したい60~70代の祖父母と孫をターゲットに誘客する企画。羽田空港に近い同ホテルの顧客層はビジネスマンが中心で、男性80%、女性19%、子ども1%。祖父母には懐かしく、孫には新鮮な空気を提供することで新しい客層を開拓するという提案だ。
客室はベッドを外してござを敷き、畳部屋風に改装。布団、ちゃぶ台、座布団を配置し、のれん、ブリキロボット、駄菓子、ガチャガチャなども設置。バスルームにはケロリン桶、冷蔵庫には瓶コーラを入れ、古き良き昭和の素朴さを演出する。蒲田の駅前アーケード街などは現在でも昭和の雰囲気を残しており、街中とホテル客室の両方でレトロを満喫してもらう。
タイムトラベルームは12月の販売開始を目指して準備を進める。
同日の発表会には、ホテルオリエンタルエクスプレス東京蒲田から石原謙司支配人など3人が出席。12チームの発表を熱心に聞き入り、各チームに質問も投げかけていた。
発表会の様子