
日本ペイントグループで、工業用塗料の製造、販売を中心に手掛ける日本ペイント・インダストリアルコーティングス(東京都品川区)は、7月から抗ウイルス・抗菌スプレー製品「PROTECTON バリアックススプレー」=写真=を発売した。
PROTECTON バリアックススプレーは、同グループが塗料開発で培った光触媒や独自の固定化技術を駆使して開発された。「宿泊施設、公共交通機関、商業施設といった多くの人が集まるあらゆる場面で、安全な空間づくりに役立てられれば」と同社。
使い方は、よく振ってから、20~30センチ離して、気になる箇所にスプレーし、軽く拭き広げるのみ。「高濃度アルコールの配合により、10秒で表面に付着したウイルスや菌を99・99%以上除去する」と話す。
可視光応答形光触媒(紫外線だけでなく、可視光照射による光触媒反応)を採用したことで、蛍光灯などの弱い室内光にも反応し、金属イオンとのハイブリッド作用により暗い場所(環境)でも抗ウイルス・抗菌効果を発揮。その効果は1カ月以上持続する。
日常の水拭きを想定した荷重ラビング試験(摩擦試験)では50回の水拭き後でも抗ウイルス膜が残存し、99%以上のウイルスの減少を確認。一般的なアルコール系抗ウイルス・抗菌スプレーではすぐに性能が消失するのに対し、その持続・耐久性は一目瞭然という。
製品容量はスプレータイプの350ミリリットル。
問い合わせ先は日本ペイント・インダストリアルコーティングスTEL03(3740)1547。