日本商工会議所は、第3回「全国商工会議所きらり輝き観光振興大賞」の大賞に、愛媛県の松山商工会議所を選んだ。また、今回新たに「観光立“地域”特別賞」を設け、観光とまちづくりが一体となった取り組みを推進する商工会議所も選定した。表彰式は2月3日、青森市で開いた「全国商工会議所観光振興大会in青森」で行った。
大賞に輝いた松山は、松山市が掲げる小説「坂の上の雲」を軸にしたまちづくりに合わせ、関係団体と連携して交流人口拡大に取り組んでいる点が評価された。
具体的には(1)06年から人材育成の松山観光コンシェルジェ育成事業を実施(2)NHKスペシャルドラマ「坂の上の雲」を活用した「明治体感まつやま博」開催(3)坂の上の雲商品化事業──などで、コンシェルジェについては、ガイドブックの作成や市民公開講座の開講、ご当地検定の実施などの成果を上げている。
新設の観光立“地域”特別賞は静岡県の浜松商工会議所と宮崎県の日南商工会議所に。浜松は地域ブランド「やらまいか浜松」を活用した観光振興、日南は「県南観光ネットワーク推進協議会」を立ち上げ、食を題材にした集客活動などが評価された。
このほかの受賞商工会議所は次の通り。
▽振興賞=会津若松商工会議所(福島)、諏訪商工会議所(長野)
▽奨励賞=山形商工会議所(山形)、神岡商工会議所(岐阜)、廿日市商工会議所(広島)