日本と台湾の観光交流の促進を目指す「日台観光サミット」が5月23~26日、富山県で開かれた。24日のサミット会議では、2020年までに相互交流人口800万人の実現を目指し、一層の協力と連携を図ることで一致、「富山宣言」に合意した。
同サミットは日台観光推進協議会(山西健一郎会長)と台日観光推進協議会(葉菊蘭会長)が主催。会議のほか、晩餐(ばんさん)会や交流会などがあった。
24日の会議は日台合わせ216人が出席。地元からは石井隆一知事も出席した。テーマは「均衡ある日台双方向交流を目指して~2020日台観光交流新ビジョンの構想~」。
会議では、(1)双方の新たな魅力の創出や航空路線の充実による地方都市への誘客拡大(2)経済・スポーツ・文化・歴史などによる観光交流の推進(3)若年層の双方向交流の拡充(4)商談会の開催や旅行博事業での連携強化による双方向でのPR推進―などを軸とした宣言に合意した。
同サミットは08年から日台で交互に開き、今回で12回目となる。来年のサミットは台湾の桃園市で開催する予定だ。
09年時の交流人口は202万5千人(訪台日本人100万1千人、訪日台湾人102万4千人)だった。新型インフルエンザや東日本大震災などがあったものの、堅調に推移し、18年は672万6千人(同196万9千人、同475万7千人)にまで増えている。