旅館組合創立50周年、各地で記念式典開かれる


震災乗り越え節目
 新潟県旅館組合(野澤幸司理事長=ホテル小柳)は21日、同県月岡温泉のホテル清風苑で組合創立50周年の記念式典を行った。新潟県の泉田裕彦知事や地元選出の国会議員、全旅連の佐藤信幸会長、旅行業者、関係団体など200人が出席。2度の震災を乗り越え、大きな節目を迎えた同組合を激励するあいさつが続いた。

 野澤理事長は組合50年の歴史とともに、県内の旅館3団体(新潟県旅館生活衛生同業組合、日本観光旅館連盟新潟支部、国際観光旅館連盟関東甲信越支部新潟地区会)が一本化して現在の組織ができたことにふれ、「組織の区分けがなくなり、事業がスムーズにできるようになった。経費削減も大きなメリット」と強調。「震災の被災者を受け入れた功績で知事から感謝状をいただいたのは、組合が自他ともに認められた証だと自負している」「(3団体の一本化で)国や県から支援が受けやすくなり、キャラバンなどをいち早く展開、新潟の元気をアピールしてきた。今後も組合員に喜ばれる組織づくり、安心・安全の宿づくりに努力したい」と述べた。

 来賓から泉田知事は「災害に遭遇した際、お年寄りや障害者に臨時避難所の機能を提供していただいた。心の安らぎを与えていただいたことに感謝申し上げる」と、地域貢献を行う同組合に改めて謝意を述べた。

 式典では、地域の活性化に長期にわたり取り組んでいる団体を表彰する「地域取り組み表彰」を行い、最優秀賞に松之山温泉組合、優秀賞に五頭温泉郷旅館協同組合と鵜の浜温泉旅館組合、特別賞に赤倉温泉がそれぞれ受賞した。

 また組合活動に貢献した26氏を表彰。県知事表彰を受賞した小林庄一氏(前理事長、ホテル双葉)が代表で謝辞を述べた。

「新たな結束で進む」
 大阪府旅館生活衛生同業組合(石川照二理事長)は21日、大阪市中央区のシティプラザ大阪で同組合創立50周年記念式典を開催した。式典に先だち、第34回通常総会を開き、20年度事業計画案などを承認した。

 第1部の式典には、大阪府・大阪市行政、近畿2府4県の旅館生活衛生同業組合、大阪府飲食旅館環衛組合連合会(8団体)の各理事長、会員、浪花会会員など多数が出席した。

 冒頭、石川理事長は「昭和33年に創立以来、今年で50周年を迎えた。各団体、業界関係各位に感謝したい。我々宿泊産業にあっては、現状は厳しいが、今年10月には観光庁が創設され、観光産業全体に大きな弾みがつくものと期待している。この50年を節目とし、組合員とともに新たな結束で進みたい」とあいさつ。

 表彰式に移り、大阪府知事感謝状受賞者4人、組合理事長賞47人、支部役員(支部長推薦)21人、財政協力店24店、指定業者会の浪花会16社に、それぞれ表彰状が贈られた。全受賞者を代表して、ホテルくら本(倉本久昭社長)が謝辞を述べた。

 来賓の橋下徹大阪府知事(代理)、平松邦夫大阪市長(代理)が祝辞。第2部では、フリープロデューサーの木村政雄氏(元吉本興業常務取締役大阪本社代表)を講師に招き「不透明な時代をぶち破る、木村流オンリーワンのすすめ」をテーマに記念講演が行われた。

 
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