
帝国データバンクがこのほど公表した景気動向調査の5月分で、旅館・ホテルの景気DI(0~100、50が判断の分かれ目)は59.8と、3カ月連続で全51業種中のトップとなった。ただ、調査開始後最高値だった前月から2.3ポイント減と、3カ月ぶりに前月を下回った。
全業種計は前月比0.8ポイント増の45.4と、3カ月連続で改善。「国内景気は経済活動・社会生活の正常化への動きが一段と加速する中で、幅広い範囲で持ち直しの動きが強まった」(同社)。
10の業界別では、小売を除く9業界で改善した。旅館・ホテルを含めたサービスは前月比0.8ポイント増の51.6と、不動産(50.7)とともに判断の分かれ目の50を上回った。サービスの15業種では、旅館・ホテルのほか、飲食店(56.7)、娯楽サービス(50.4)なども50を上回った。
小売は同0.1ポイント減の42.4と、10業界の中で唯一低下した。「物価高などに起因し、購買意欲が低下」などの声が聞かれた。
10の地域別では、3カ月連続で全ての地域が前月から改善した。各地で旅行・観光関連が好材料となった。
企業の規模別では、大企業、中小企業、小規模企業の全てが3カ月連続でそろって改善した。
景況感に関する観光関連の主な声は次の通り。
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