旅館・ホテルの「食品ロス」対策は急務 全旅連がマニュアル


「食品ロス対策マニュアル」表紙

 全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会(全旅連)はこのほど、「食品ロスを考えてみませんか?~旅館ホテルにおける食品ロス対策マニュアル~」を発行、約1万5千の組合員施設に配布した。SDGs(持続可能な開発目標)の達成に取り組む全旅連が、特に重視する食品ロスの問題について、対策が必要な背景や、旅館・ホテルの具体的取り組みを解説、紹介している。以下はその要旨。

 食品ロスとは「本来は食べられるのに捨てられてしまった食べ物」。生産、流通、加工の過程で発生した廃棄物「フードロス」と、その後に発生した廃棄物「フードウェイスト」を合わせたもので、魚の骨やリンゴの芯など、元々食べられないものは含まない。

 これら食品ロスは国内で年間約522万トン発生(2020年度)。国民1人当たり年間約41キロ、1日約113グラムと、茶わん1杯分のご飯を毎日捨てている計算になる。

 食べ残しや作りすぎて無駄になった食べ物は家畜の飼料や野菜の肥料にリサイクルされることもあるが、その割合は低く、ほとんどがごみになる。

 旅館・ホテル、小売店などから発生した食べ物のごみは事業系一般廃棄物として家庭ごみとともに焼却処分されるが、その費用は1キロ当たり57円(20年、東京都世田谷区の例)。費用は事業者が負担するほか、税金も使われる。

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