
観光素材を説明したHAPPYふくしま隊
福島県は9日、東京・飯田橋のホテルメトロポリタンエドモントで、2023年度の「観光商談会」を開き、旅行会社の商品造成担当者らに県の観光魅力をPRした。県内からは約30の自治体・団体が出席した。
冒頭あいさつした県観光交流課の小野一浩課長は「観光客は徐々に戻りつつあるが、新型コロナ禍前と比べるとまだまだ厳しい状況だ。商談会を通して新しい(観光)情報を収集し、送客、商品造成に生かして」と呼び掛けた。
観光PR隊の「HAPPYふくしま隊」のメンバーが「花」「桃」「温泉」「酒」「歴史」「自然」についての観光素材を説明。
温泉ではいわき湯本温泉や東山温泉、高湯温泉など県内に128の温泉地があり、東北第1位の数、酒は全国新酒鑑評会金賞受賞数で9回連続日本一と誇った。
また、「ホープツーリズム」や「ふくしま発酵ツーリズム」「エクストリームふくしま」など新たなツーリズムを紹介した。
福島の自然などを活用した新たなコンテンツ、エクストリームは日本語で「極度の・過激な」といった意味があり、アドベンチャー、エックススポーツ、アメイジングビューの三つのジャンルに分かれ、12のコンテンツがある。
例えば、エクストリーム温泉。安達太良山の中腹、標高約1300メートルまで登り、川に流れ込む源泉(沼尻元湯)をそのまま露天風呂として楽しむ。実施期間は6月上旬から11月上旬で、主に若者・アクティブ層向け。体験費用は6600円から2万4200円という。
また、エックススポーツでは自動車の後輪を滑らしながら走行する「ドリフト」を体験できるタクシーがある。
この日は、資源エネルギー庁の担当者が福島第1原発で行われているALPS処理水について説明。海洋放出の安全性を強調した。
観光素材を説明したHAPPYふくしま隊