経済産業省・資源エネルギー庁は12月24日、今年度の「新エネ大賞」に真庭観光連盟(岡山県真庭市)の取り組みを経済産業大臣賞に選んだと発表した。表彰式は15日、東京・有楽町の東京国際フォーラムで行う。
同賞は新エネルギーにかかわる機器の開発やサービスの提供、設備の導入などの取り組みを表彰することで、新エネルギーの普及、促進を図るのが狙い。今回で14回目となる。
学識経験者らで構成する新エネ大賞審査委員会で審査した結果、応募総数43件の中から経済産業大臣賞2件、資源エネルギー庁長官賞2件など、計11件を選んだ。
同連盟はバイオマス事業による地域作りをテーマに、市や企業などと連携しながら有料バスツアーを実施している。具体的には、地産地消の地域循環型次世代エネルギー利用体系を見学、学習することのできる「バイオマスツアー真庭」として観光ルート化したのが特徴で、北海道から沖縄まで年2千人を超える参加者があるという。
同庁は、「地域内循環社会の構築に向けた取り組みは、他地域への模範的な事例となることが高く評価された」としている。