政府は6月24日、熊本市と福島県棚倉町の「歴史的風致維持向上計画」を認定した。熊本県内では3市町目、福島県内では5市町目で、全体では83市町目となる。認定を受けると、建造物の修復や買い取りにかかる費用などに関し、国から手厚い財政支援を受けられる。
計画は歴史まちづくり法に基づいて、歴史的に価値の高い景観の保存や活用を目的にそれぞれ策定したもので、「熊本市は町並み復旧保存支援事業、棚倉町は歴史的風致形成建造物保存支援事業として位置付けている」(文化庁文化資源活用課)。
認定を受け、熊本市は熊本城を含む歴史的建造物の保存・活用や、それら建造物を回遊するための道路空間の整備、歴史・文化を生かした観光振興、また棚倉町は棚倉城の観光拠点化、馬場都々子別神社(ばばつつこわけじんじゃ)の環境整備事業などに取り組む方針だ。