観光庁2020年速報値
■延べ旅行者数
観光庁の旅行・観光消費動向調査の2020年年間値(速報値)で、20年の日本人国内旅行の延べ旅行者数は、前年比50.3%減の2億9177万人だった。消費額と同じく10年以降で最低だった。内訳は、宿泊旅行が同48.5%減の1億6036万人、日帰り旅行が同52.3%減の1億3141万人。
延べ旅行者数のうち宿泊旅行について四半期別に見ると、緊急事態宣言に伴い臨時休業する宿泊施設が多かった4~6月期は前年同期比80.9%減の1597万人にまで落ち込んだ。Go Toトラベル事業の効果などで7~9月期には同51.3%減の4633万人、10~12月期には同33.5%減の4578万人と下げ幅が縮小した。
10~12月期の宿泊旅行の延べ旅行者数を月別に見ると、10月が前年同月比30.5%減の1474万人、11月が同21.7%減の1868万人、12月が同48.1%減の1236万人だった。
■旅行単価
20年の日本人国内旅行の1人1回当たり旅行支出(旅行単価)は、前年比9.2%減の3万3925円だった。旅行単価には、交通費、宿泊費、飲食費、買い物代、娯楽サービス費などが含まれるが、Go Toトラベル事業などの補助分は除かれている。
旅行単価の内訳は、宿泊旅行が前年比12.3%減の4万8263円、日帰り旅行が同5.2%減1万6428円。
宿泊旅行の旅行単価は、1~3月期が前年同期比1.4%減の5万17円、4~6月期が同22.9%減の4万1976円、7~9月期が同15.0%減の4万8585円、10~12月期が同15.5%減の4万8128円。