年末年始の国内宿泊旅行は人数・費用とも前年増、JTB発表


 JTBは12月5日、年末年始(出発日基準12月23日~18年1月3日)に宿泊を伴う旅行に出掛ける人の動向の見通しを発表した。「家計の節約傾向は続くものの、昨年より長い休暇が取りやすく、冬のボーナスも増える見込みで、この期間に限っては節約度合を少し緩め、休暇を楽しむ傾向と考えられる」と同社。国内旅行については「帰省したり、少し長めの旅行をしたりする人も増えそう」と見ており、人数が前年比0・9%増の2957万人、平均費用が3・1%増の3万1900円と共に前年を上回るという予測を示した。

 年末年始の休暇は、暦通りならば、12月30日から1月3日(水)の5日間だが、仕事納めを12月28日とするところも多く、またメーカーなどでは1月4日、5日を休みにする企業もある。10連休以上の長めの休暇取得も可能な日並びだ。

 同社のアンケート結果によると、国内旅行の旅行日数は、昨年より1泊2日が減少し、2泊3日や3泊4日が増加。昨年より少し長めの旅行をする人が増えそうだ。利用宿泊施設は、「夫や妻の実家」が2・7ポイント増の39・9%と多く、帰省が多い。一方、「ホテル」(4・2ポイント増の28・5%)と「旅館」(1・0ポイント増の15・2%)も増加しており、実家以外に泊まる旅行にも期待できるという。

 旅行先に関しては、「東北」と回答した人が増えている。「JTBの宿泊予約状況をみると、山深い秘湯や、スノーシューツアーなど冬の屋外アクティビティができる地域が人気で、冬の東北の魅力が広がってきたことが感じられる」とJTB。

 一方、海外旅行は人数が2・8%増の70万4千人、平均費用が0・4%減の20万6千円と推計している。

 
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