島根県は10月30日、東京都文京区の椿山荘に首都圏の旅行会社、マスコミ関係者らを招き、観光情報説明会「しまね・旅の縁(えにし)」を開いた。来年5月に開催される出雲大社の「本殿遷座祭」などをアピールした。
冒頭、溝口善兵衛・島根県知事=写真=は、「近年、かつてないほどの縁結びブームで、ますます出雲大社に注目が集まっている」などとあいさつし、旅行会社に対し一層の誘客を呼び掛けた。
来年度の観光素材としては、古代出雲歴史博物館で4月12日から開催される特別展「平成の大遷宮 出雲大社展」などを紹介した。
出雲大社展は約60年ぶりの本殿遷座祭を迎える出雲大社に関する貴重な資料を展示。出雲大社の歴史はもとより、417点の国宝青銅器を常時展示し、6月16日まで開催される。夏には石見神楽を、秋には山陰の縄文時代をテーマにした企画展も予定している。
説明会にはタイや中国、メキシコなど6カ国の大使館関係者らも招待し、インバウンドにも積極的な姿勢を示した。