岡山県の教育団体が主催する「観光探究セミナー」が15日、オンラインで開かれ、同県奥津温泉「奥津荘」代表取締役で、全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会(全旅連)青年部前部長の鈴木治彦氏が観光ビジネスの現場について講演した。
セミナーは同県高等学校商業教育協会に加盟する高校の教員、生徒を対象に同協会のマーケティング分野研究委員会が主催。来年度から実施される高校の新学習指導要領で、商業科に新科目「観光ビジネス」が設置されるのを前に、地域や日本全体の観光事情をより深く理解してもらおうと昨年度から実施しているもの。
鈴木氏はコロナ禍における宿泊業界の現状と、全旅連青年部がこれまで行ってきた活動を解説。「私たちは発信することが苦手だった。生き残るために個々の良さをもっと世の中にアピールしなければならない。若い人たちに夢を持って入ってもらえる業界にしたい」と、今後の業界の在り方と抱負を述べた。
講演する鈴木氏