
ます寿しを勧める観光大使たち
富山県は2月28日、東京・渋谷区で、来年3月の北陸新幹線開業に向け、首都圏からの誘客拡大を目指し展開する着地型観光商品の春版プログラムを発表した。大人の知的好奇心を満たすことを狙いに建築や美食、花や祭り、歴史などに触れ富山を満喫してもらう。
同プログラムは昨年10月からスタートした「富山で休もう。」キャンペーンの一環で、「大人の遊び、33の富山旅」と題して昨年秋に17コースを発表。今回の春版16コースと合わせてタイトルの33のコースとなる。
瑞泉会館内の特別公開や桜の名所・松川のほとりの4軒のます寿し屋を食べ比べるなど、期間限定だからこそできる貴重なコースを取りそろえた。
コース設定を行ったプランナーの木俣浩さんは「男女問わず幅広い年齢層の大人が楽しめるコースを考えた。知的好奇心を刺激してほしい」と述べた。
富山県観光課の古田香織さんは「地元の方が熱心に取り組んでくれるので秋版は好評だった。宇奈月温泉の足湯でスイーツをデリバリーするプログラムは、期間を延期し、内容を拡大してサービスを続けている。地元の熱意とニーズがいい循環に入っている」と手応えを語った。
同事業は富山県と10市町がタイアップして展開している。来年度も新しいコースの開発を予定する。
17コースを掲載したハンドブックとガイドブックは合わせて8万部印刷され、都内のアンテナショップなどで配布される。

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