
観光庁が7月31日に発表した宿泊旅行統計調査の結果、2020年6月の宿泊施設の延べ宿泊者数(第1次速報値)は、前年同月比69.6%減の1394万人泊となった。新型コロナウイルス感染症の流行に伴い宿泊需要の減少が続いてきたが、落ち込みは前の月の5月で底を打ったとみられる。20年5月の延べ宿泊者数(第2次速報値)は同84.9%減の779万人泊だった。
新型コロナに関して政府は、5月25日に緊急事態宣言を全国で解除し、都道府県をまたぐ移動の自粛要請も6月19日に全面解除した。訪日外国人旅行は入国制限などで一定数にとどまったままだが、日本人の国内宿泊旅行には動きが出てきた。
6月の延べ宿泊者数の内訳は、日本人が前年同月比62.0%減の1376万人泊、外国人が同98.2%減の18万人泊だった。前の月の5月の延べ宿泊者数の内訳は、日本人が同81.6%減の766万人泊、外国人が同98.7%減の13万人泊。
宿泊施設の6月の客室稼働率(第1次速報値)は、前年同月比38.2ポイント減の22.4%となった。5月の客室稼働率(第2次速報値)は同50.3ポイント減の12.9%だった。