旅館・ホテルに名義変更の了解を得た上で宿泊予約の権利を売買するウェブサービスを手掛けているＣａｎｓｅｌｌ（キャンセル、東京都渋谷区）がこのほど、日本旅館協会の協賛事業者になった。同社のサービスに賛同する会員施設を対象に、経営を支援する各種サービスを盛り込んだパートナープログラムの入会キャンペーンを実施している。
Ｃａｎｓｅｌｌの宿泊予約の売買サービスは、予約者が宿泊予約を取り消したいが、キャンセル料が発生してしまう場合などに、宿泊を希望する人に権利を販売、譲渡する仕組み。同社が宿泊施設に名義変更が可能かなどを確認した上で売買する。
販売価格の設定は予約金額以下で、転売目的などの高額販売はできない。出品者は宿泊予約の権利を販売、譲渡できれば、本来支払うはずだったキャンセル料を軽減できる。宿泊施設側は、ノーショーなどの回避につながる。
宿泊施設に提供するパートナープログラムには、ノーショーなどのキャンセル料請求で回収が困難な場合に請求額の一部を保証するキャンセル料保証サービス、Ｃａｎｓｅｌｌのサイトから宿公式サイトへの送客、各種の提携サービスの利用優待などがある。パートナープログラムの入会に初期・月額費用は発生しない。
日本旅館協会の会員施設向けには、通常のパートナープログラムに特典を付けた入会キャンペーンを実施している。キャンペーン期間は3月31日まで。詳細は日本旅館協会本部まで。
