新型コロナウイルスの影響で修学旅行の延期や中止に踏み切る学校が相次いでいるが、奈良県はコロナウイルス感染症にかかる修旅生への対策を取りまとめ、全国の自治体などに対し、奈良に来てほしいと文書で通知した。
荒井正吾知事名で、各都道府県・指定都市の教育長、知事、旅行関連事業者・団体に出した。7月21日付。学生や学校関係者、保護者が安心して過ごせるよう、修旅受け入れ施設の関係者が一丸となって感染予防や防止対策に取り組んでいることを強調。
具体的には、帰国者・接触者相談センター(新型コロナ受診相談窓口)を設け、24時間相談を受け付けており、「感染が疑われる場合は帰国者・接触者外来(新型コロナ感染症外来)などへの受診調整を行う」としている。
県独自の、身近な病院などで検査を受けられる「発熱外来認定制度」を設け、併せて発熱外来クリニック設置を促進するなど、受診・検査体制を拡充。検査結果で陽性と判断された場合、感染症指定医療機関などへの入院が必要となるが「入院から帰宅までの間、学校や保護者、観光事業者と連携し、必要な対応を行う」という。
県旅館・ホテル生活衛生同業組合や宿泊施設と連携し、検査結果が判明するまでの待機場所の確保を進めていることや、観光関連施設については、(1)ガイドラインを順守した感染予防の取り組み(2)感染防止対策にかかる支援―を実施していることも強調している。
観光プロモーション課によると、県を訪れる修旅生は年間84万人ほど。しかし、春先の流行に伴いほぼキャンセルとなっている。秋に延期する動きもあることから、感染症対策を徹底していることをアピール、修旅市場の回復を目指す。




