大阪市は13日、大阪のさまざまな魅力を発信する出張講座「大阪講座」を観光庁で庁職員を対象に開いた。大阪観光コンベンション協会の西迫登・プロモーション担当部長が講師を務め、今年8月22日〜10月12日に開催される、川や水辺のにぎわいをテーマにしたイベント「水都大阪2009」を紹介。イベントを契機として、主会場の中之島エリアなどをコースにしたまち歩き観光の普及を目指す施策なども説明した。
大阪講座は、大阪のイメージアップ、観光客の誘致などにつなげるのが狙い。大阪市東京事務所が、都内の団体・グループなどを対象に無料で実施している。市政や企業誘致、文化・歴史、観光など講座のテーマに応じて市の担当職員が出向く。旅行会社や観光団体からの開講依頼も期待している。
今回は大阪観光がテーマ。西迫部長は、「水都大阪」について「大阪市の中心部を囲む5本の川を“水の回廊”と位置づけ、水の都、大阪の再生を広く発信するシンボルイベントだ。イベントで終わりではなく、新たなまちづくりのムーブメントにつなげたい」と説明した。水都大阪では水辺や川などを舞台に、芸術に親しむ体験型プログラム、朝市、川巡りクルーズなどが展開される。
イベントの主会場となるのが中之島エリア。西迫部長は「大阪の魅力は『お笑い』や『たこ焼き』だけではない。中之島などの魅力も知ってほしい」として、美しい水辺、国の重要文化財にも指定されるレトロ感あふれる建築物が広がる中之島エリアをPR。周辺のまち歩き観光を集客の目玉の1つにしようと環境整備に取り組んでいることを説明した。
講座の冒頭には、水都大阪の実行委員会会長も務める平松邦夫・大阪市長が駆けつけ、「水の都の素晴らしさを市民はもとより、たくさんの旅行者に感じてもらいたい。今夏はぜひ大阪にお越しください」とあいさつした。
大阪観光コンベンション協会の西迫部長