大井川鐵道、デジタル乗車券を発売


 大井川鐵道は2日、デジタル乗車券を発売した。

 二次交通のDXを推進するRYDE株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役 杉崎正哉、以下「RYDE」)と大井川鐵道株式会社(本社:静岡県島田市、代表取締役社長 鈴木 肇、以下「大井川鐵道」)は提携を開始し、共同でデジタル乗車券の販売を8月2日より行います。
モビリティプラットフォーム「RYDE PASS」を導入し、電子チケット販売を行うことで、大井川鐵道沿線上で自由に乗降車が可能なフリー乗車券のデジタル化が実現し、お客様により快適な乗車体験をお届けします。また、人気スポット「川根温泉ホテル」「川根温泉ふれあいの泉」で温泉入浴ができるクーポン付きのお得な企画乗車券についても順次デジタル化を予定しています。

■提携の背景
大井川鐵道は風光明媚な自然環境の中を走る、日本屈指の人気路線です。国内外の観光客で賑わっていましたが、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、外国人観光客の利用が激減し、新たな観光客の呼び込みに課題を抱えていました。遠出がしにくい時世の中、沿線や近い地域にお住いの方にも利用を促進をするため、よりお得に使いやすいサービスを提供するため、同社初のデジタル乗車券の導入に踏み切りました。デジタル化によって、今後はデータ等を活用したプロモーションや地域活性化に繋がる施策の実施を目指します。また、デジタル化によって非対面、非接触での乗車券の発行、運用が可能となったほか、窓口業務の効率化にも繋がり、今後のさらなるサービス向上にも取り組んでまいります。

■商品概要
お得なフリー乗車券※がデジタルチケットに対応します。また、「川根温泉ホテル」または「川根温泉ふれあいの泉」の入浴券がセットになった企画乗車券も順次対応予定です。PCやスマートフォンで、気軽にいつでもどこでもチケットが購入でき、乗車時の入場もスムーズに。非対面、非接触で安心安全な旅をサポートします。

▼対象商品一覧
http://oigawa-railway.co.jp/free_ticket

※8/2開始予定:大井川周遊きっぷ(2日間・3日間)、大井川本線フリーきっぷ、井川寸又峡周遊きっぷ
8/2以降順次開始予定:川根温泉ふれあいの泉クーポン、川根温泉ホテル日帰り入浴券付きクーポン

■RYDEPASSとは
RYDE PASS は、事業の大小や対象地域を問わず、鉄道、バス、路面電車、旅客船などの様々な乗車券を、簡単かつ持続可能にデジタル化を実現するモビリティプラットフォームです。RYDE PASS を導入することで、既存の乗車券のデジタル化を実現します。また、システム開発 が不要なため、企業様の負担が大きい、初期開発費用や保守費用がなく、あらゆる規模の企業様への導入が可能です。画像と文章があれば、誰でも簡単に、デジタルチケットの運用を始めることができます。

■大井川鐵道について
大井川鐵道は静岡県中部を流れる大井川に沿って走る2路線、金谷~千頭の本線(39.5km)と千頭~井川の井川線(愛称:南アルプスあぷとライン 25.5km)からなる鉄道線です。
本線は1931(昭和6)年12月1日全通。SL列車(運転区間:新金谷~千頭)のほか、もと近畿日本鉄道・南海電鉄・東急電鉄の電車がもとの会社のカラーリングで走ります。2014(平成26)年にアジアで初めて本物の蒸気機関車を使った「きかんしゃトーマス号」の運転を開始し、トーマス好きのお子様連れをはじめ多くの皆様にご愛顧いただいております。井川線は1959(昭和34)年8月1日、全線で営業開始。車両の大きさが小さいことからトロッコ列車やミニ列車と呼ばれます。途中の日本一の急勾配を含む区間では、日本で唯一のアプト式(線路と車両の歯車をかみ合わせて急勾配を上り下りする方式)で走行いたします。

 
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