外客消費額、4〜6月は47%減


 観光庁は8月31日、訪日外国人消費動向調査の4〜6月期分の結果を発表した。訪日外国人の日本国内での旅行消費額は前年同期比46.9%減の約1208億円。東日本大震災や原発事故を受け、訪日客数が減少し、消費額も大幅な落ち込みとなった。観光客の項目別支出からは、パッケージツアーの単価の下落も浮き彫りになった。

 4〜6月の訪日外客数は前年同期比50.3%減の約108万7千人。旅行目的別にみると、観光客は130万6千人から44万3千人へと大きく落ち込んだ。ビジネス客は54万8千人から40万9千人で比較的小幅な減少だった。

 日本国内での消費にあたる訪日外国人1人当たりの旅行中支出額は6.9%増の11万1128円で、平均泊数は13.0泊だった。観光客では1.5%増の8万8377円で平均6.2泊。ビジネス客は8.5%減の12万1733円で11.0泊だった。旅行中支出額には、パッケージツアーに組み込まれている日本国内での宿泊・飲食費、日本の航空会社や船会社に支払われる運賃などは含まれていない。

 旅行前支出に含まれるパッケージツアーの単価を観光客1人当たりの平均支出額でみると、37.5%減の7万2074円。各国の旅行会社による需要喚起策としての価格引き下げなどが影響したとみられ、前年同期より4割近く下落した。往復航空(船舶)運賃も15.5%減の6万1055円に下落した。

 また、過去に何度日本を訪れたかを示す観光客の来訪回数では、「初めて」の全体に占める割合が7ポイント減の41%に下降した。「5回以上」は9ポイント増の28%に上昇した。初訪日の観光客は62万2千人から18万人と落ち込みが大きかった。

 調査は5月21日〜6月29日に全国9カ所の空港、港で実施した。聴き取りで6975人から回答を得た。

 
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