3期目「親子食味会」は実施
国際観光日本レストラン協会(JRA、約150会員)は17日、東京都江東区の東京ビッグサイトで第9回(第65回)通常総会を開いた。2022年度事業計画・予算案を了承するとともに、任期満了に伴う役員改選では安田眞一会長(新宿京懐石柿傳)を再任した。総会には約30人が出席した。
冒頭あいさつした安田会長は、柿傳が入る東京・新宿の安与ビル(1968年竣工)が登録有形文化財に登録されることを報告し、「大変名誉なこと」と述べた。柿傳には帝国劇場や東京国立近代美術館などを設計した建築家・谷口吉郎氏(故人)が手掛けた数寄屋造りの茶室や客席が今も使い続けられている。
また、「コロナ禍はピークを迎えており、平常に戻った際にどうするかを今から考えておくべきだ」と強調した。
22年度事業計画では、(1)新会員の勧誘や加盟の促進(2)コロナ禍を踏まえ、国に飲食業界の現況情報を提供し、経営支援、補助金、融資などの支援策を要請(3)親子体験食味学習会の開催(4)SNSの有効利用(5)協会青年部の活動を積極的に推進―などを盛り込んだ。
親子体験食味学習会については、20年は中止したが、21年は感染予防対策を徹底して15店で開催、370人が参加した。開催継続を望む声も多いことから、22年度も実施する。
会長として3期目となる安田氏は「一生懸命、協会のために努める」と述べた。
功労者会長表彰では浅田松太(赤坂浅田)、尾川卓司(Le BENKEI)の両氏が受賞。また、永年勤続従業員会長賞では13氏が受賞した。
新任役員は次の通り(敬称略、カッコ内は事業所名)。
【副会長】
鍔一郎(つば甚)=中部支部長、三保二郎(かなわ)=中四国支部長
【常務理事】
近沢秀安(天近)、市川一隆(ホテルグランド東雲)、尾崎仁(登起波)=東北支部長
【理事】
柴田伸太郎(ホテルニューオータニ岡半)、長谷晴義(八芳園)、長谷収(同)、中村雅俊(藤田観光)、樋口晃(花錦戸)、石橋幸太郎(菊屋)、渋谷千恵麿(九つ井)、福田貴之(紀尾井町福田家)
【顧問】
高橋英一(瓢亭)、住谷栄之資(プロメテウス財団)
会長に再任された安田氏