
地域共生で地熱推進2億
環境省は、2023年度予算の概算要求で、国立公園のブランド力を高めて国内外の旅行者を誘客する「国立公園満喫プロジェクト等推進事業」に128億3900万円を計上した。また、地熱発電開発に伴う地域の温泉事業者の不安払拭(ふっしょく)や、温泉熱の地域での利活用を推進する「地域共生型地熱利活用に向けた方策等検討事業」に2億1千万円を要求した。
国立公園満喫プロジェクト等推進事業は、自然環境保護と観光活用を両立し、世界水準の「ナショナルパーク」を実現する事業。コロナ禍を受けて訪日外国人の来訪が大幅に減少していることから、国内利用客の早期回復、インバウンドの段階的な回復を通じて地域の活性化につなげる。
事業内容は、ビジターセンターの整備やキャンプ場のリニューアル、登山道やトイレなどの改修、国内外からの誘客につながるコンテンツ造成、廃屋撤去や景観の改善など。サステナブル・ツーリズムを推進するための仕組みづくりも進める。
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