国土交通、農林水産、文部科学の3省は8月26日、歴史まちづくり法に基づき、滋賀県長浜市の歴史的風致維持向上計画(第2期)、いわゆる歴史まちづくり計画を認定したと発表した。
現在、83都市が地域で育まれた伝統的な営みを生かした歴史まちづくりに取り組んでいる。このうち、今回の長浜市を含めた14都市では第1期計画を完了させ、2期計画の取り組みを進めている。
長浜市では、江戸時代の面影を残す町家が軒を連ねる町並みを舞台に、豪華絢爛(けんらん)な曳山が巡行する「長浜曳山祭」など、計八つのテーマを設定し、歴史まちづくりに取り組んでいる。
2009年から19年を計画期間とする第1期では、曳山祭における曳山巡行路の整備や無電柱化により、活動の舞台となる町並みの景観が向上。また、既存建築物の改修による町並みに調和した宿泊施設の整備(15件)も進んでいる。
2期計画の認定済み地域は長浜市のほか、青森県弘前市、茨城県水戸市、群馬県甘楽町、石川県金沢市、岐阜県高山市、同恵那市、愛知県犬山市、滋賀県彦根市、島根県松江市、岡山県津山市、山口県萩市、徳島県三好市、高知県佐川町がある。