和歌山県の白浜町、白浜観光協会、白浜温泉旅館協同組合、白浜町商工会は10月24日、関西地区の旅行業者や報道関係者を地元に招いて観光振興対策会議を開いた。9月の台風12号の豪雨被害に伴う風評の払しょくに向け、道路や観光施設、宿泊施設などを視察してもらい、観光客の受け入れに問題がないことをアピールした。
豪雨被害では南紀地方へのアクセスが寸断されたが、急ピッチで行われた復旧工事で、大型バスも通行できるようになった。各観光地を結ぶ主要アクセス道路も通行可能となっている。
会議参加者には、白浜温泉街への大型バスでの移動中に、実際に復旧した道路や通常通りの営業を行っている観光施設、旅館・ホテルの状況を確認してもらった。
ホテルシーモアで開かれた対策会議では、和歌山県、白浜町、JR西日本の担当者が豪雨被害と復旧の状況を説明し、旅行商品の造成と送客を呼びかけた。
白浜観光協会の沼田久博会長は「白浜では例年より3割ほど観光客が減少した。周辺の観光地が見学できないと思われていたり、道路も通行止めになっていると誤解されたりしている」と風評を危ぐし、観光客の受け入れにまったく問題がないことを強調した。
白浜町で開かれた対策会議