
旅行商品を企画する跡見女子大の学生
ジャルパックと跡見学園女子大学は24日、熊本地震の復興を観光の力で支援する旅行商品・開発販売プログラム「南阿蘇観光未来プロジェクト」のキックオフ会議を東京都文京区の同大学で開催した。学生が旅行商品を企画して、ジャルパックが商品化、販売し、地元と連携して域外から南阿蘇村への誘客を拡大する。
キックオフ会議では、跡見女子大の笠原清志学長が「米国では、観光は規模が大きくなり鉄鋼産業に匹敵する産業となった。観光を担う人材を育てていかなければならない。一過性で持続性に欠けることが観光ビジネスの問題点だ。本プロジェクトで持続可能な観光業、観光地の新しいモデルケースを地域の人たちと連携して考えていきたい」と期待した。
ジャルパック国内企画商品第2事業部西日本グループの本間准アシスタントマネジャーは「観光で地域を持続的に支援しようと参画した。産官学で結束して成功させる」と意気込んだ。
プロジェクトは、ジャルパック、跡見女子大観光コミュニティ学部観光デザイン学科篠原ゼミ、南阿蘇村、国土交通省九州地方整備局が連携して実施。熊本地震で観光客が落ち込む南阿蘇村の新たな観光振興として、九州地方整備局が5年後の完成を目指す「立野ダム」をインフラツーリズムの視点で観光資源化し、地域活性化を目指す。
企画案として、阿蘇山の噴火学習、阿蘇地方の食文化体験、熊本地震を教訓とした防災ツーリズム、復興ボランティア体験、立野ダムのインフラツアー体験、白川渓谷での森林セラピー、温泉ガストロノミーツーリズムの開催、自然の中を走るサイクルツーリズムなどを検討している。
今後、現地視察を重ね、地元と連携して商品を企画し、10月の発売を予定する。
旅行商品を企画する跡見女子大の学生