南三陸町観光協会は1月25日、教育旅行向けに「山から学ぶ」プログラムを開発したと発表した。
今年度、新たな教育旅行プログラムとして提供開始するのが「山から学ぶプログラム」。このプログラムでは、FSC認証を取得し、適切な森林管理を行っている南三陸町内の企業である株式会社佐久が体験を提供します。
紙製品や木材製品でFSC認証のマークを見たことがある方は多いのではないでしょうか。
このFSC認証とは、森林の持続可能な活用や保全につながる、国際的な認証制度のことです。
南三陸町には、このFSCマーク認証を取得した株式会社佐久(南三陸森林管理協議会)が存在します。
そこで、SDGsの実現に向けて動く中、南三陸町観光協会では、株式会社佐久と協力しながらFSC認証について現場で学ぶ教育旅行向けのプログラム開発を行いました。
子どもたちにも認証が分かりやすいように一緒に現場の森を見ながら、審査員になりきってFSC認証に関して理解を深めていきます。
■「山から学ぶ」プログラム概要
“海とともに生きるまち”南三陸町。実は、町の総面積の約8割が森林で、適切で持続可能な森林管理を認証する「FSC国際認証」を取得しています。このプログラムでは、林業家と共にFSC山林において適正な森林管理が行われているかを実際にチェックしながら審査を体験していただきます。更にミニブッシュクラフト体験「火起こし」を通じ、森のもたらす恵みやエネルギー循環について学んでいただきます。森林管理の重要性について実感していただけるプログラムです。
所要時間:90分
定員:10名~40名
※40名以上の場合はご相談ください。
料金:1名2,500円+グリーンツーリズム傷害保険料207円
服装:汚れても良い服装、靴、軍手
開催場所:宮城県南三陸町内の株式会社佐久が管理している山
対象年齢:中学生以上
※小学生以下の場合はご相談ください。
申し込み先:https://www.m-kankou.jp/educational-travel/2251/
■ほかにも提供しているSDGsを体感しながら学べる教育旅行プログラム
南三陸町では、サスティナビリティを考えながら、環境や社会に配慮した姿勢で事業に取り組む個人や企業が多く存在しています。また、そういった取り組みを実践する自然豊かなフィールドが南三陸町にあります。
今後も、多くの方々にSDGsを学ぶ教育旅行プログラムをニーズに合わせながら提供する予定です。
https://www.m-kankou.jp/educational-travel/experience-menu/
株式会社佐久(南三陸町森林管理協議会)
南三陸町で代々森林経営・林業を営む佐久(さきゅう)。「バイオマス産業都市構想」を掲げる南三陸町で、林業のあり方を見直し、さまざまな新しい取り組みを進めています。佐久が所属する南三陸森林管理協議会では、2015年に国際環境認証FSCを取得。持続可能な森林運営に力を入れています。
FSC認証とは?
FSC(Forest Stewardship Council, 森林管理協議会)は、環境保全の面から見て適切で、社会的な利益にかない、経済的にも継続可能な森林管理の普及を目的に、環境団体、林業者、林産物取引企業、先住民団体などを中心に、1994年に設立された独立した非営利団体です。現在世界の2億3千万ヘクタール以上の森林と約50,000組織がFSCの規格に基づき認証されています。FSCジャパンはFSC国際事務局から正式に承認された、日本の窓口となる組織です。日本国内におけるFSC森林認証の普及や、国内を対象とした規格の検討と作成を行っています。