宿の衛生管理機器整備も
北海道は7月から、道内の観光復興に向けた道民限定の割引事業を行う。道民が北海道内を旅行する際の宿泊費や旅行費を最大1万円補助する。道では宿泊施設が衛生管理機器を整備する際に最大200万円を補助するコロナ対策事業も始めている。
道民限定の割引事業「観光誘客促進道民割引事業費(どうみん割)」は、宿泊施設や旅行会社、OTAが販売する宿泊単品で3千円から1万円、交通付き宿泊商品で5千円から1万円、交通付き日帰り商品とアウトドア体験商品で2千円から5千円を販売価格に応じて補助する。
期間は7月から来年1月を予定。事業予算は約23億円で、16日に開会する道議会に予算案を提出する。
政府による旅行需要創出事業「Go To Travelキャンペーン」に先駆けて実施。同キャンペーン開始前の、早期の需要創出を目指す。
一方、宿泊施設に向けた「宿泊事業者感染予防対策推進事業費補助金」は、旅館・ホテル、簡易宿所、民泊が行う新型コロナウイルス感染症予防対策について、対策に必要な機器の整備に1施設当たり20万円から200万円を補助する。補助対象機器の1機器当たりの購入金額は1万円以上で、最大4分の3を補助する。
補助対象機器はサーモグラフィー、除菌空気清浄機、殺菌エアータオルなどを想定。一般的に利用されているエアコンや換気扇、パーテーション、消耗品、既存機器の修理や改造は対象とならない。
既に6月1日から申請を受け付け。同30日に締め切る。7月中に採択案件を決定し、申請者に通知する。