来年、中国・上海市で開催される第46回技能五輪国際大会の「ホテルレセプション職種」に出場する日本代表選手を決める選考会が25日、東京・丸の内のパレスホテル東京で開かれた。優勝したのは帝国ホテルの大森萌さんで、「チームジャパン」の一員として上海大会に臨む。
同大会は世界63の国・地域から56職種の代表約1400人が集まり、それぞれの職種の技術やサービスを競う。上海大会は来年10月中旬、上海国家会展中心(シャンハイ・ナショナルエキシビション・アンド・コンベンションセンター)で行われる。
前回のロシア・カザン大会からホテルレセプション職種が追加され、上海大会に日本代表を送ることとなった。中央職業能力開発協会の委託を受けた日本ホテル協会が主催者となり、選考会を実施。
応募資格は日本国籍を有し、来年12月31日時点で23歳以下であること。選考会ではエントリーした女性8人のフロント業務の理解度および正確性、コミュニケーション能力を6人の審査員が審査した。
冒頭あいさつした審査委員長の中内仁・ホテル協会研修委員長(神戸ポートピアホテル社長)は「選手の皆さんは(この日のために)多くの準備、練習を重ねてきたと思う。その成果を発揮できるようのびのびと演技に臨んでほしい」と述べた。
競技時間は1人20分で、(1)フロントでの日本人客と外国人客のチェックイン対応(2)電話での予約受付(3)宿泊客からのクレーム対応―などに、日ごろ培ったスキルを披露した。準優勝はパレスホテル東京の北沢夏海さん、3位はホテルアソシア新横浜の岡田帆花さん。
優勝した大森さんには大会までの間、スキルアップのための研修が行われ、大会への移動費や滞在費、日本代表のユニホームなどは無償で提供される。
審査員(左)を前に、演技する選手