全旅連が国交相訪問、観光庁創設に期待


冬柴大臣(右端)へ陳情する佐藤、大木、小森の各氏(右から)

冬柴大臣(右端)へ陳情する佐藤、大木、小森の各氏(右から)

 全国旅館生活衛生同業組合連合会(全旅連)の佐藤信幸会長(山形県・日本の宿古窯)は12月17日、国土交通省の冬柴鐵三大臣を訪れ、「観光庁」の早期設立を要望した。

 訪れたのは佐藤会長ほか、大木正治会長代行(愛媛県・ホテル葛城)、小森泰信政策担当常務理事(静岡県・桂川)ら。

 佐藤会長は「観光は宿泊業、運輸業、旅行業および飲食業に加え、農林水産業、商工業など幅広い業種から成り立っているが、関係省庁などの窓口が業種別に違っている。観光立国を推進するためにも、早急に観光庁の設立を」などと要望。

 佐藤会長はこのほか、「四国・九州」「北海道・東北」など地域をまたいだツアーコースが増えていることから、各運輸局の相互交流をさらに深めることも要望。さらに、旅館業界に対する金融機関の融資条件緩和、旅館が後継者の育成と継承がしやすい環境の整備──などを求めた。

 冬柴大臣は、観光立国推進基本法の施行、観光立国推進基本計画の閣議決定など、国が観光を重要政策として推進する体制が整いつつある現状を説明。金融問題などで厳しい状況にある旅館業界に対して、「日本には素晴らしい観光資源がまだまだたくさんある。お互いがんばりましょう」と激励した。なお、観光庁の創設はこの日から1週間後の12月24日に閣議決定された。

冬柴大臣(右端)へ陳情する佐藤、大木、小森の各氏(右から)
冬柴大臣(右端)へ陳情する佐藤、大木、小森の各氏(右から)
 
新聞ご購読のお申し込み

注目のコンテンツ

第37回「にっぽんの温泉100選」発表!(2023年12月18日号発表)

  • 1位草津、2位下呂、3位道後

2023年度「5つ星の宿」発表!(2023年12月18日号発表)

  • 最新の「人気温泉旅館ホテル250選」「5つ星の宿」「5つ星の宿プラチナ」は?

第37回にっぽんの温泉100選「投票理由別ランキング ベスト100」(2024年1月1日号発表)

  • 「雰囲気」「見所・レジャー&体験」「泉質」「郷土料理・ご当地グルメ」の各カテゴリ別ランキング・ベスト100を発表!

2023 年度人気温泉旅館ホテル250選「投票理由別ランキング ベスト100」(2024年1月22日号発表)

  • 「料理」「接客」「温泉・浴場」「施設」「雰囲気」のベスト100軒