全国企業の倒産件数、2年連続で減少


 帝国データバンクによると、昨年1年間の全国企業倒産(負債1千万円以上の法的整理)は前年比2.5%減の1万1369件で、2年連続で減少した。負債総額は同50.1%減の3兆4637億3300万円で、過去10年で最小となった。負債100億円以上の倒産が27件にとどまり過去10年で最少、上場企業倒産が4件で5年ぶりに5件を下回ったが、負債5千万円未満の小規模倒産は増加し、過去10年で最多となった。

 同社では「中小企業金融円滑化法をはじめとする各種金融支援策、被災地向けの特例措置などの効果もあり、倒産は小康状態が続く」としている。

 倒産件数を四半期別にみると、第2四半期(4〜6月)を除く3期で前年比減少した。月別では増減を繰り返しながら、前年とほぼ横ばいの状態で推移した。

 倒産件数を業種別にみると、小売業とサービス業を除く5業種で前年比減少した。

 このうち製造業は1590件で、同9.9%減。減少率が最も大きかった。電気機械、鉄鋼などで大幅に減少した。

 小売業は2048件で、同4.2%増。増加率が最も大きかった。外食が同10.4%増の688件と、過去10年で最多となった。

 サービス業は2125件で、同0.4%増。このうちホテル・旅館が同34.4%増の129件と、過去10年で最多となった。

 地域別では、9地域中、6地域で前年比減少した。

 このうち東北は同20.9%減の446件。過去10年で最少となった。各種救済策と復興需要で宮城(84件、同42.9%減)を中心に大幅に減少した。

 北海道、中部、中国は前年を上回った。このうち中部は同11.8%増の1640件。愛知(853件)が建設、製造業など6業種で増加し、過去10年で最多となった。

 上場企業の倒産は、東証1部上場のサンシティなど4件。5年ぶりに5件を下回る低水準となった。

 大型倒産は、負債額トップが安愚楽牧場(栃木県)の4330億8300万円。ホテル・旅館では、ホテル経営のコーラク(東京都)が負債135億円で17位にランクされている。

 
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