環境省は16日までに、07年度の温泉利用状況をまとめた。それによると、08年3月末現在の温泉地数(宿泊施設のある場所)は全国で3139カ所、源泉総数は2万8090カ所となり、前年と比べ、それぞれ18カ所、64カ所減り、2年連続の減少となった。宿泊施設数、延べ宿泊利用人員も減っている中で、温泉利用の公衆浴場、いわゆる日帰り温泉施設数は増加の一途をたどっている。
源泉総数のうち、利用源泉数は1万9205カ所だが、自噴数は5097カ所に過ぎず、前年と比べても25カ所減っている。湧出量について見ると、自噴は毎分82万1438リットル、動力は197万7980リットル。前年と比べ自噴は1317リットル減なのに対し、動力は2万2841リットル増と大きく増えている。
宿泊施設数は前年比117軒減の1万4907軒、収容定員は同2万2404人減の141万100人、延べ宿泊利用人員も同121万6238人減の1億3587万2728人と軒並み減少した。
これに対して、日帰り温泉施設数は同111軒増の7859軒となり、8千軒に迫る勢いを見せている。
温泉地数を都道府県別に見ると、もっとも多いのは北海道の247カ所で、次いで長野県(236カ所)、新潟県(149カ所)の順。源泉総数は大分県が4789カ所と断トツで、以下鹿児島県(2828カ所)、北海道(2308カ所)、静岡県(2295カ所)と続く。