日本旅館協会北海道支部連合会は10日、会員旅館を対象に毎月実施している宿泊実績調査の今年7月分の結果をまとめた=表。前年同月の実績に対し宿泊人員はほぼ前年並み、売り上げは微増となった。
7月分の調査には、道内の主な観光地、温泉地14地区に所在する105軒が回答した。このうち訪日客の宿泊人員に対する回答は98軒だった。
宿泊人員は前年同月比0・5%増。国内客は1・4%減だったが、訪日客は6・6%増となった。地区別では「十勝川・然別湖・帯広・帯広近郊」など6地区が前年同月の実績を上回った。
売り上げは同2・7%増。8地区が前年同月に対してプラスとなった。
「函館・湯の川・松前・江差・八雲」は、宿泊人員が同8・3%減、売り上げが同4・2%減だが、北海道新幹線の開業の反動があるとみられ、施設からは、開業前と比較すれば好調といった声も挙がっている。
インバウンドに関しては、東アジア、東南アジアを中心に、FIT(個人旅行)の増加を指摘する声が回答施設の間では多かった。