岐阜県高山市では3月1日から4月3日まで「飛騨高山雛まつり」が開かれる。春の訪れが遅い飛騨地方では月遅れの4月3日がひなの節句に当たる。期間中、市内各所で代々伝わる雛人形の数々が展示される。
同市にある旅館「本陣平野屋」も期間中館内でひな祭りのイベントを行う。2月の立春のころからひなの飾り付けを始めるが、その数がおよそ1000体にもなる。併せて、料理長特製「ひな膳」が楽しめる期間限定プランも用意する。
その同感では作務衣(さむえ)メーカーの布の力・久磨衣から「水屋着(みずやぎ)」を導入しこのほど。売店での販売も始めた。
割烹着にも似ている水屋着とは、着物など和服の上に羽織るもの。割烹着に比べると容易に着られるという特徴があるため旅館の作業時に使われることが多いとされる。
同館では以前から女将の有巣栄里子さんをはじめとるすスタッフが、久磨衣の水屋着を愛用。主にチェックアウト後の作業時に羽織り、仕事をこなしている。「頭を通して着る割烹着に比べ、簡単に着られる点がいい」と有巣さんは評価する。また「袖がゆったりとしているので、肩がこらずに作業できる。本当に便利です」とも。
有巣さんが売店での販売を思い立ったのは、「これを見たお客さまから譲ってほしいという要望があったため」。同館では紺やピンクなど5色をそろえたが、「お客さまもきっと気に入ってもらえるはず」と自信を持っている。
この件について問い合わせ先は、布の力・久磨衣(TEL0120・431・901)