観光庁が16日発表した今年9月の主要旅行業63社の旅行取扱状況は、総取扱額が前年同月比5.0%減の5453億5169万円。7カ月ぶりに前年実績を下回った。内訳は、国内旅行が同7.9%減の3174億2524万円、海外旅行が同1.7%減の2218億2993万円、外国人旅行が同45.5%増の60億9652万円。国内、海外ともに、昨年のシルバーウイーク(SW)の反動などから前年実績を割り込んだ。
国内旅行は、取り扱い58社中17社が前年超え。「個人旅行では新型インフルエンザの反動増が見られるが、団体、企画旅行などでSWの反動減があった」と観光産業課。
海外旅行は7カ月ぶりに前年割れ。前年の取り扱いを上回ったのは61社中32社だった。
外国人旅行は、アジア圏からの需要取り込みなどから、取り扱い37社中28社が前年実績を超えた。
旅行商品ブランドの取り扱い状況は、総取扱額が前年同月比8.8%減の1505億1705万円。このうち国内旅行は同12.1%減の785億5189万円、海外旅行は同5.1%減の715億7764万円、外国人旅行は同39.8%増の3億8752万円。取扱人数は、国内旅行が同9.2%減の306万4034人、海外旅行が同12.8%減の54万3590人、外国人旅行が同20.9%増の1万8218人で、合計では同9.7%減の362万5842人。