鉄道旅客協会は4日までに、加盟旅行業12社の今年6月の取扱額をまとめた。それによると、総取扱額は前年同月比2.7%減の3006億270万円で、前年を上回ったのは名鉄観光サービス(17.5%増)と西鉄旅行(3.2%増)の2社のみ。
国内旅行は3.5%減の1752億7592万円にとどまった。前年実績を確保したのはJTB1社にすぎず、ゴールデンウイーク後とはいえ、低調に推移した。
海外旅行は4.4%減の1170億2423億円となった。前年実績を上回ったのは西鉄と日本旅行。2ケタ減の業者もある中、西鉄の2ケタ増が目立つ。
不振にあえぐ国内、海外に比べ好調なのが外人旅行。23.9%増の45億5830万円と5月に続いて2ケタ増を記録。東武トラベル、トップツアー、名鉄が扱いを大きく伸ばした。
この結果、今年4月からの累計は総取扱額で前年同期比2.4%減の8531億8767万円となった。この時点で前年実績を超えているのは、名鉄と読売旅行の2社のみ。
部門別に見ると、国内旅行は2.3%減の5113億241万円、海外旅行は4.9%減の3171億896万円、外人旅行は25%増の169億7488万円となっている。