鉄道旅客協会が8月29日に発表した主要旅行業12社の今年7月の旅行販売概況は、総取扱額が前年同月比8.7%減の2569億8154万円だった。内訳は、国内旅行が同12.1%減の1536億311万円、海外旅行が同1.8%減の981億9696万円、外国人旅行が同25.0%減の34億1769万円、その他が同15.8%減の17億6379万円。前月よりも前年実績との差は小さくなったが、外国人旅行を筆頭に全分野とも前年実績を下回った。
総取扱額では12社中阪急交通社が唯一、前年実績を上回った。
国内旅行は名鉄観光サービスのみ前年超え。海外旅行は5社が前年を上回り、日本旅行、名鉄観光サービス、阪急交通社は2ケタ増。外国人旅行は取り扱い10社中4社が前年超えした。
今年4月からの累計は、総取扱額が前年同期比16.3%減の8509億1467万円だった。内訳は、国内旅行が同18.0%減の5102億7603万円、海外旅行が同11.6%減の3247億9435万円、外国人旅行が同53.1%減の95億7082万円、その他が同10.5%減の62億7346万円。総取扱額、国内旅行、海外旅行とも、前年実績を上回っている旅行社はない。国内旅行の減少幅が1ケタなのは、西鉄旅行(同6.7%減)、名鉄観光サービス(同7.8%減)の2社。